プログラムについて

Message

筑波大学 人間系教授 岡田 昌毅
(本プログラム全体統括責任者)

 誰もが自分らしく働けるよう援助する理想的な支援者になるにはどうしたらいいでしょうか。職場での1on1やキャリアコンサルティング、家族や友人との会話など、さまざまな場面では、その技術やスキルのみが注目されがちです。しかし、相手に寄り添いより深く関わろうとする態度を点検し深化させることこそ、最も大切なことだと私たちは考えています。
 本プログラムでは、筑波大学大学院の強みである心理学やカウンセリングの知見を活かして、この課題解決に一緒に取り組み、個々のライフキャリアに寄り添い支援する、女性リーダーを育成することを目的としています。人と丁寧に関わることのできる「次世代女性リーダー」が、これからの社会を温かく包んでくれることを願ってやみません。

こんな方におすすめ

人の支援」に関わるスキルを磨きたい
(キャリア面談や1on1ミーティングなど)
面談の質を向上させたい

自分らしい
相手に寄り添える支援」の方法を見つけたい

自分のライフキャリアを見直して
これから進むべき道を見つけたい

キャリアを支援している人と
交流したい

筑波大学
の心理学を学びたい

組織の中での役割や今後の方向性を確認したい

プログラム実施期間

実施期間

平日クラス2024年11月14日(木)~2025年2月27日(木)
土曜クラス2024年11月16日(土)~2025年3月1日(土)

学習目標

<理解する> × <自律する> × <支援する>
心理学の知とカウンセリング能力を実践的に習得する

キャリア自律・他者支援のための12の力

学習形式 対面講座 × オンデマンド講座

講座内容の詳細は「シラバス」をご確認ください

対面講座
カウンセリング実践プログラム
9日間(1日 5時間)

  1. セルフマネジメント
  2. キャリア支援者としてのあり方
  3. キャリア支援者としての自己理解
  4. 自己開示と他者理解
  5. 人生と働くことの意味理解
  6. 寄り添いサポート概論
  7. カウンセリング実習①
  8. カウンセリング実習②
  9. プログラム総合演習

講座の内容は、予告なく変更される可能性もありますので、予めご了承ください。

オンデマンド講座
ライフキャリア心理学プログラム
全16講座

  1. 生涯発達臨床心理学Ⅰ・Ⅱ
  2. 働く人の心理学
  3. キャリア心理学
  4. 産業・組織心理学
  5. リーダーシップ心理学
  6. ワークライフバランスと心理学
  7. 人間関係の心理学
  8. 職場のメンタルヘルス支援
  9. カウンセリング心理学
  10. メディア心理学           and more…

2023年度 対面講座の様子

対面講座日程

※ 対面講座時間:10:00~16:00(途中60分間の休憩)
※ ほかの曜日への振替は、同じ内容の講座に限ります
※ グループワークを中心に行うため、なるべく振替をせずに参加していただくことをおすすめします
※ 振替希望は先着順に受付し、教室の定員により振替希望を受けることが出来ない可能性があります

質の高いコミュニケーションのために

1on1ミーティングの現状

上司部下の関係性が良くなったなどの効果がある一方、上司の面談スキル不足など課題も明らかに

引用 「人事担当者に聞いた『1on1 ミーティング導入の実態調査』」株式会社リクルートマネジメントソリューションズ, 2022

こんなお悩みないですか?

面談担当者
面談担当者

部下全員と複数回面談するなんて、業務量が増えて大変!!
面談方法が分からないままやっているから、自分の面談が正しいのか分からない

若手社員
若手社員

上司と話す機会が増えたことは、自分の気持ちもアウトプット出来て良いけど、この面談ってそもそも何の意味があるんだろう

もしかして…この面談で話したことがきっかけで異動になっちゃうのかな!?

あまり本音を言わない方が良いのかも…

 最近では、組織として他者支援に関する制度を導入する企業が増えてきました。しかし 、いくら制度を整えたとしても、「人×人」の関係構築が不十分ですと、相談者にとって意味のある面談はできません。
 他者を支援する上で最も重要なことは、相手のことを真剣にわかろうとする想いです。「話を聞いてもらってよかった」と思ってもらうには、どうしたらいいでしょうか。

 葛藤から生まれるもの 自己理解なくして他者理解なし
100人の面談をすれば、100通りの支援方法があります。他者支援に「正解」はありません。葛藤することは当たり前であり、葛藤し続けることが成長に繋がります。
 本プログラムでは、よりよい面談をするために、心理学のさまざまな視点から支援者自身が自分を振り返り、そのうえで他者を理解するための方法を学んでいきます。話を聴くだけの面談ではなく、さらに高いコミュニケーション力を身につけましょう!

寄り添いサポート

2021年度のリカレントプログラムにて、受講生の「受講継続支援」・「就職・転職支援」・「キャリア支援」を目的に筑波大学が独自に開発した
他者支援のための手法が「寄り添いサポート」です。

単に現実問題の解決だけでなく、生きることや働くことの意味を見いだすことによって、社会に参加することへの意欲を高めようとする、クライエントのライフキャリアに対する伴走支援です。 本プログラムを受講し、実際に「寄り添いサポート」を実践的に学ぶことで、自分らしい支援のあり方を見い出し、現場で積極的に活用していただくことを目指しています。

修了生の声

思い切って講座を受けて正解でした!!

 働きながら講座を受けることが出来るか最初は不安でしたが、実際は大学に行って全く環境の異なる場所で働いている人たちとお話することがリフレッシュになっていました!基礎知識がオンデマンドなのは、仕事との両立にとても良かったです。
 普段、社員の働き方を考える部署にいますが、この講座を通して、まず自分のことを全く理解できていないことに気が付きました。また、自分自身のことを理解しなければ、他者を本当に理解するは難しいということを学びました。

もやもやが晴れて、視界がクリアになりました!!

 私自身がキャリアに悩んで葛藤しながら参加しましたが、自己理解が深まり、いままでの人生の意味を理解することができて、もやもやが晴れ視界がクリアになったような感覚になりました。知識やスキルを学ぶよりも、まず自分自身がキャリア自律することが最優先であったことには本当に驚きました。

自分の弱いところを理解したからこそ、他者に寄り添える

 これまでの人生では、迷いながら後悔や失敗を積み重ねてきましたが、今ではそれがマイナスではないこと、弱いところがあるから人の痛みや弱さも一緒に感じられるようになったと力強く思えるようになりました。

受講して本当に良かった、の一言です

 オンデマンドも対面も非常に充実した内容で、参加者の方のバイタリティや多様な経験にも刺激を受け、知的好奇心や継続的な学習意欲がそそられ、自然と前に向かって挑戦するマインドが醸成されるような非常に貴重な時間を過ごすことが出来ました。どうしても日常では”家事・育児・仕事”と目まぐるしく、時間を消費するような日々ですが、教室に出向いて考えを巡らせたり内省する時間は体感が全く異なり、とても贅沢で豊かな時間だなと感じました。

「寄り添いサポートってなんだろう?」が受講のきっかけ

 このプログラムに申し込んだ時「寄り添いサポートってなんだろう」と興味をひかれたのが受講の理由です。私自身が最初に掲げたゴールが「他者への深い理解ができるようになる」でしたが、このプログラムで成長できたと実感しています。
 対面講座では、自己理解・他者理解・人生と働くことの意味理解と進んでいき、それがどう寄り添いにつながるのか最初はわからなかったのですが、最後に「そうか、そういうことだったんだ」と腑に落ち、自分でやってみて、他者の話を聴き、それがまた自分への気づきになり、真の寄り添いとはどういうことなのか、実践を交えて理解するというプロセスを通して実感することができました。